今回は「サイコパス」の特徴について解説させていただきます。
以前に解説した「自己愛性パーソナリティ障害(NPD)」と混同されやすいですが、明確な違いがあります。
■自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の特徴
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サイコパスの概要
サイコパスは、反社会的人格障害の一つで、他人の感情に共感をすることができず、自己中心的で操縦性が高い人を指します。
特徴として、感情の浅さ、衝動性、嘘の頻発、リスクテイキングの傾向があります。
深い人間関係を築くことが苦手で、生活や仕事面でも不安定であることが多いです。
一般集団にもサイコパスは一定数存在し、様々な形で社会と接点を持っています。
時にはリーダーシップを発揮して組織で権力を持つタイプもいます。
サイコパスの特徴 共感力の欠如
通常の人は無意識に他人の感情に反応します。
他人が笑えば笑い、他人が悲しめば悲しい気持ちになります。
サイコパスは共感力が欠如しており、 他人の苦しみや喜びを理解することができません。
そのため、他人の感情に反応しません。
他人は自分の欲求を満たしたり利益を得るための手段でしかないのです。
しかし、感情の浅さと嘘をつくことに躊躇がないため、魅力的な人物を装うことに長けてます。
他人の感情を理解することはできなくても、自分の欲求や目的のために他人の感情に反応するフリはできるのです。
魅力的な人物を装うことで他人を操ります。
サイコパスの特徴 リスクテイク
サイコパスは通常の人よりも高いリスクを取る傾向があります。
恐れや不安といった感情が通常の人よりも弱いためです。
むしろ刺激を求めて自ら高いリスクを取る行動をとります。
自分の行動による長期的な結果は考えず短期的な利益や満足を優先します。
そのため、計画性が乏しく衝動的な行動を好みます。例えその行動が長期的には大きな損失であるとしても自らの欲求を優先させます。
また、自らの行動に対するリターンとリスクを考えた時にリターンを過大評価する傾向があります。
つまりリスクに見合ったリターンが得られないにも関わらず好んでリスクを取ります。
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)との相違点
サイコパスと自己愛性パーソナリティ障害(NPD)は混同されがちですが、下記の違いがあります。
1.行動の動機
サイコパスはあくまで自分の欲求を満たすための行動が目的です。
他人の反応に無関心であり、他人は自らの欲求を叶えるための手段でしかありません。
NPDの場合は他人からの称賛を求めるため、他人の反応に強く依存します。
2.感情
サイコパスは感情が浅く、自らの感情を表現することは稀です。
NPDの人は感情的で、自分の自尊心が傷ついた時の怒りを表現します。
3.暴力的解決
サイコパスはNPDより暴力的な解決をする傾向が強いです。
NPDの人はどちらかというと心理的な攻撃や相手を支配することが多く、暴力的な解決は少ないことが多いです。
4.改善を促された時の反応
サイコパスはそもそも自らが異常であるとは考えずに改善の必要性がないと感じます。
NPDの人は自尊心が傷つくことを恐れ、改善を受け入れないことが多いです。
まとめ
以上が「サイコパス」の特徴に関してです。
「自己愛性パーソナリティ障害(NPD)」との共通点もありますが、さらに危険な思考を持ちます。
サイコパスの人とであったらまず逃げることを最優先に考えましょう。
関わった瞬間に不幸になることが確定します。
それではまた次回の投稿でお会いしましょう。
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